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2022年 7月 31日 10:25 の記事

 いま、高校生はちょうど

定期試験の真っ最中だろう。

日本史が覚えられないとか、

世界史はカタカナが多すぎるとか、

ため息まじりの声をよく聞く。

 

 とくに、歴史は暗記しなくてはならない。

幸徳秋水がつかまった場所を書け、

という、ずいぶん昔だが、

明治大学の入試問題があったが、

そんなこと訊いてどうするのだろう。

 

 ちなみに、幸徳秋水は湯河原で逮捕されている。

 

 明治大学は、さいきん人気上昇中で、

受験者も増えているが、あそこは学部ごとに

問題をつくっているそうで、

だから、国語の問題も、国語の専門家が

作成しているわけではない。

 いわゆる素人の問題である。

それゆえ、政経学部の古典など

おそまつきわまりない。

「奥羽はいまの何県か」なんていうことを

平気で出題する。

 

 さて、歴史は暗記だ、というのは

じつはまちがいである。

 

 歴史学というものは、こうすると、

ひとはこういう行動をとる、だから、

明日は、あるいは、あさってはこうなるはずだ、

ということを学ぶ学問である。

 

 つまり、世の中の因果関係を学び、

それを明日、来年、あるいは、五年後にむすびつけようと、

未来を照射した学問のはずなのだ。

 

 それを学校では、そこまではゆかず、

ただ、何年になにがあったとか、誰と誰が

それに加担したとか、とにかく、

覚えることばかりである。

 

 たとえば、米国のティラーソン国務長官は、

北朝鮮の大陸間弾道弾、ICBM発射をみとめた。

 

 ということは、北朝鮮から発射したミサイルは、

核弾頭をつんでアメリカ本土に着弾する

という可能性が確実になったわけである。

 

 泉下の安倍首相は、脅威が増したとコメントしたが、

日本にとっては、危機が増したわけではない。

 

 もともと危険であって、なにも

これによって脅威も危機も

分厚くなったわけではない。

 

 もっとも日本にとっての危機は、

大陸弾道弾がアメリカまで届く、ということなのだ。

 

 もし、日本が北朝鮮の攻撃を受けたとする。

と、わが国は、そのミサイルを迎撃することは、

おそらく不可能だろう。だから、どこかの都市が、

原爆によって消滅する。そのとき、アメリカは、

日本を守り、北朝鮮に報復するだろうか。

 

 わたしはしないとおもう。

 

 アメリカはいともたやすく、

保身にはしり、安保条約なんて紙切れ、

日本を抛り出して

北朝鮮と話し合いをするのだとおもう。

 

 なぜなら、アメリカが報復すれば、

確実に、ICBMがワシントンに飛んでくるからである。

 

 そんなリスキーなことを、

アメリカファーストの国がするわけないじゃないか。

 

 キムチ王国のイエローモンキーが、

友だちだけにはやさしいイエローモンキーの国に、

つばをかけたくらいにおもうのじゃないか。

 

 安倍さんのいう脅威は、ひょっとすると、

そういうことを含んでいるのかもしれない。

 

 アメリカが裏切るかもしれない、これだ。

 

 もし、そうなら、安倍首相も歴史を

学んでいるということだ。

 

 歴史とはこういうふうに、

今後の情勢はどうなるかをさしあたり、

想像する学問なのだ。

 

だから、歴史の先生は、

こういう問題をひとつ加えたらいかがだろう。

 

 

 問い、北朝鮮が大陸間弾道弾の発射に成功したが、

それにともなう日本の脅威の増大について、

アメリカ合衆国の関係性を考慮しつつ、論ぜよ。

 

 

 どう?