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初夢

こんな夢をみた。

 わたしたち5人は自動車に乗っていた。

いったいじぶんがいくつなのか、大学時代?

ゼミ? しかし、すべて男子、なんでだろう。

海だ。それも砂はまではない。東尋坊まではゆかないまでも、
岩場だな、ここは。


 なぜ5人なのかもわからない。
そして、わたしを含めた4人まではだれだかわかっているが、
あとの一人がわからないのだ。

 知り合いなんだろうが、顔もよくわからない。
君はだれ?

海の音はリアルにわたしの耳元にひびく。

 で、この夢はつづきがある。

 すでに家にもどり、そのときの写真が手元にある。

 4人で写っている。みな知っている顔だ。
知っている顔なのに、いまでは一人とて名前が出てこないが。

では、あとの一人は?

 そうだな、カメラを写している、もうひとりだ。
だれが写している?

 やはり、知らないだれか、であろう。

 そんなとき、ふとあるおもいがわたしの頭をよぎる。

 ひょっとすると、この写真はタイマーで撮ったもので、
カメラマンなどいなかったのではないか。

 つまり、最後の一人はすでにもうこの世に存在しない友が、
わたしたちに追随してきたのではなかったのではないか、
と。

  
 ま、そんなこともあるよな。

 ほんとうは4人の旅行だったのだ。


 そうおもいながら、あるブログの日記をなにげなくのぞいていた。

 それは、こういう日記だった。


 ○月×日

 わたしは、海に行った。

 砂はまではない。

 なつかしい友のことを思いつつ、わたしはひとりで海に行った。

 親しい友人も数人いたが、いまではもうだれもいなくなってしまった。

 わたしはそこで、ひとりで写真を撮り帰宅した。