もと務めていたところの理事長が、
夜の町に座っている易者に、
ほんのたわむれに手相をみてもらおうとしたら、
易者が「冗談はいけません、
旦那、同業者はみられませんよ」っていわれたそうだ。
ま、手のひらはよくひとの人生を語っているというけれど、
じつは指の長さも人生を語っている。ご存じ?
ためしに左右のてのひらをみて
人差し指と薬指の長さを較べていただきたい。
ふつうは、ふつうというと差別になるのかな、
ごく一般的には、薬指の方が長いのである。
どうですか? ところが、極ごくまれに、
薬指より人差し指が長い人がいる。
わたしは数学者でも社会学者でもないので、
どのくらいの割合でそういう人がいるのか統計的には
まったくわからないが、でも、まちがいなくいる。
そういう「人差し指長い人間」はどういう性格かっていうと、
まわりのひととうまくいっしょに行動したり、
仲良くグループでやってゆくことにひどく不得意らしい。
集団行動ができないのである。
なんかぼくはみんなとうまくあわせられないなあ、
なんて悲観しているあなた、指をみてごらん、
ひょっとすると、人差し指が長いのでは。
これは、運命なのだからあきらめるしかないみたい、
むしろ、じぶんの運命を自覚してこれからの
人生を歩んだ方が得策であろう。
けれども悲観ばかりしなくていい、
この指はじつはお釈迦様とおなじ、
つまり、あなたは釈迦の手と同じ手の持ち主なのだよ。
ちなみにわたしも釈迦の手なのである。