Menu

お得なアプリでクーポンGet!

店舗案内

刑罰 その5

さて、国民という概念ですが、

じつは歴史はそうふかくありません。

いまでは自然言語のようにつかっていますが、

憲法の元祖はマグナカルタの十三世紀、

主権国家の成立はウェストファリア条約の十七世紀です。

国民国家はナポレオン戦争からですから、

十九世紀のまんなかくらいです。

国民共同体としての兵士が命をかけて

戦ったところに生まれた概念が国民です。

これがおおきな副産物でした。

だから、「国民がつくる憲法」の

歴史もあさいわけです。

いわゆる安全装置の憲法が近代国家で

やっとこさうまれたということです。

もちろん国民の意志としての近代憲法も存在します。

健康で文化的なレベルを保証しているのも憲法前文でした。

 

ところで、憲法意志とはなにか、

ローレンス・レッシグというひとが

『コード』という本で著したことですが、

合衆国はファンディング・ファーザーが建国したわけですが、

かれらがゲーム版をつくった張本人たちです。

憲法意志とは、現代の人間がああだ、

こうだとかんがえるのではなく、

憲法をつくったファンディング・ファーザーが

なにを意志したかをかんがえることだと説きました。

これを原因主義といいます。

ファンディング・ファーザーが

いま生きていたらどう解釈するか、

それが大事だと説きます。