さいきんのYouTubeの動画で、
外国人に日本の料理を食べてもらって
感動しているものを見かけるが、
そのおおよその外国人は
鮨を食べる前、肉を食べる前に
匂いを嗅いでいる。
焼肉をワンバイトと食べられずに
途中で切りながら食しているのをみるのも
違和感があるのだが、
なぜ、食べ物を前に匂いを嗅ぐのか。
で、ネットでそのへんの事情を
調べてみる。
と、それは礼儀に反するという意見もあるが、
匂いの嗅ぎ方にもよるが、
それはマナー違反とは無縁であるという説もある。
また、匂いを嗅いだあとから食事をすると
身体によいというハナシまであった。
では、小笠原流では食事のマナーは
どうなっているのか参考までに調べてみると。
- またもり
- 受け吸い
- 込み箸
- 移り箸
- 空箸
- 膳越し
- 袖越し
- 惑い箸
- 箸なまり
- にらみ食い
- 探り箸
- 舐り箸ました。
- 諸おこし
- 犬食
と十四か条あったのだが、こと匂いを嗅いではいけません、
という項目は見当たらなかった。
これは、料理がだされたとき、食べるまえに
匂いを嗅ぐ行為が認められているのか、
あるいは、ハナからそういうお行儀のわるいことは
範疇になかったのかのいずれかである。
管見であるから、わたしの意見に
まったく賛同できない方がたもいるだろうが、
わたしは、料理を前に、匂いを嗅ぐ行為は
犬以下だとおもっている。
これはわたしの偏見であり、真理ではない。
小笠原流でいえば、14番の「犬食」の
もっとも下層的な行為だとおもっている。
あしからず。